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KAGUYA株式会社とAI駆動開発を加速させる共創ブートキャンプを実施
Event2026.04.30

KAGUYA株式会社とAI駆動開発を加速させる共創ブートキャンプを実施

2026年4月28日・29日の2日間、韓国・ソウルの当社オフィスにKAGUYA株式会社のメンバーをお招きし、AI駆動開発の手法を学ぶ集中研修プログラムを実施しました。「教える/教わる」ではなく「共に創る」を掲げ、両社合計16名が膝を突き合わせて未来の開発スタイルを描いた2日間の記録です。

概要

項目詳細

開催日2026年4月28日(火)・29日(水)
会場MASSIVE LINKSオフィス(韓国・ソウル)
参加者16名(KAGUYA株式会社 4名 + MASSIVE LINKS 12名)
総時間2日間・14時間

AIによるコード生成が補助から実装の主体へ移り変わる時代、開発組織には新しい働き方の設計図が求められています。今回MASSIVE LINKSは、AI駆動開発を実践するパートナー企業・KAGUYA株式会社のメンバーを韓国・ソウルの当社オフィスにお迎えし、当社CEO・PM・フルスタックエンジニアの計12名と共に、2日間にわたる集中ブートキャンプを実施しました。

「共に創る」を出発点に

本研修のテーマは、「両社が互いの強みを持ち寄り、これからの開発のあり方を一緒に描き出すこと」。

KAGUYA側はCEO・データAI担当・データアーキテクト・リードエンジニアの4名が参加し、MASSIVE LINKS側はCEO 谷本和隆を筆頭にPM 3名・フルスタックエンジニア 8名の合計12名が参加しました。

KAGUYAの持つAI開発の知見とMASSIVE LINKSがこれまで作り上げてきた開発体制の強みを活かし、どのようにAIを組織に組み込んでいくかが議論されました。

2日間のカリキュラム

プログラムは、座学・対話・ハンズオン・ハッカソン・振り返りを織り交ぜた構成で実施しました。Day 1は「体験を通して理解する日」、Day 2は「協業の作法を共に作る日」として設計されました。

Day 01 — 体験(04.28 TUE)

時間セッション

10:00 — 10:30オープニング・自己紹介(期待値の共有・信頼の土台づくり)
10:30 — 11:00AIネイティブ開発の概念解説
11:00 — 12:30ハーネスの構造と効果(Q&A含むライブデモ)
13:30 — 14:00ハーネスのインストール(ハンズオン)
14:00 — 14:45OpenAPI設計 + ハッカソン・オリエンテーション
14:45 — 16:30ハッカソン本体(3パターン並行・105分)
16:30 — 17:00Day 1 速報振り返り

Day 02 — 共創(04.29 WED)

時間セッション

10:15 — 11:30ハッカソン発表会 + 振り返り
11:30 — 12:00Q&Aセッション
13:30 — 14:15MASSIVE LINKSの展望ディスカッション
14:30 — 15:45協業調整① 役割分担とハーネス
16:00 — 16:45協業調整② テスト戦略・アクションプラン
16:45 — 17:00クロージング・記念撮影

「AIネイティブ開発」という新たな常識

今回の取り組みは、KAGUYA社の開発プロセスのほぼ100%でAIを活用するAI駆動開発スタイルの共有を目的として行われました。

ここで重要なのは、決して「開発をAIに丸投げしているわけではない」ということです。実際に手を動かしてシステムを作る(実装する)役割はAIが担いますが、人間は「お客様の課題や要望の理解」「設計における重要な意思決定」「最終的な品質チェックと責任」、そして「AIが安全に働くための環境整備」に専念します。

つまり、人間とAIがそれぞれの強みを最大限に活かし、人間にしかできない高度な判断やコミュニケーションに集中することこそが「AIネイティブ開発」の本質です。

ハーネスという思想

本研修で最も時間が割かれたのが、KAGUYAが重要視しているハーネスエンジニアリングの解説でした。ハーネスとは一言で表現すれば、「AIへの指示書を制度化したもの」。属人的になりがちなAI駆動開発を、誰が使っても再現可能になるように構造化する試みです。

構成は4層に分かれており、最上位に位置する「CLAUDE.md」がプロジェクトの憲法としてWHY・MUST・SHOULDを定める。その下に7ファイルの規範集「rules」、必要なときだけ呼び出される9つのワークフロー「skills」、そして自動化を司る「settings.json」が並ぶ。

特に印象的だったのは、ハーネスが単なる「ルールブック」ではなく信頼境界を引くものとして説明されたことです。AIに任せる範囲と任せない範囲、その境界線を明文化することで、レビューコストを抑えつつ自由度の高い実装を可能にする。この視点は、当社にとっても新鮮な発見となりました。

3パターン並行ハッカソン

Day 1午後には、ハッカソンが実施されました。同じ課題に対して「バックエンド未準備」「バックエンド準備済み」「ハーネスあり」という3つの異なる条件下でグループが並行して取り組み、それぞれの躓きや時間の使い方を観察するという構成です。振り返りで明らかになったのは、AIネイティブ時代において時間を消費するのは実装そのものではなく、「環境構築」と「検証」の境界部分であるという事実でした。

5つの学び

Day 2の振り返りセッションで言語化された主な学びは、以下のとおりです。

01. システムの「土台」がないとAIは機能しない

サーバーやデータベースなどの裏側の仕組みが未整備だと、AIがコードを書いてもシステムはうまく動かない。AIを本格稼働させる前の環境整備が不可欠。

02. 仕様書を「絶対的なルール」にして手戻りを防ぐ

仕様書を明確なルールとして扱うことで、人間とAIの認識のズレがなくなり、後からやり直す修正作業を大幅に減らせる。

03. AIのテストと枠組みは段階的に育てる

AIが想定外の動きをしないよう自動確認の枠組みを設けつつ、最初から完璧を求めず、チームの成長に合わせてテストの基準を少しずつ引き上げるのが効果的。

04. マニュアルや手順書は作業の順番に合わせて書く

マニュアルや手順書は、細かく丁寧に書くよりも「読み手が迷わず作業できる順番」で構成するほうが、結果的に開発がスムーズに進む。

05. AIは単なる道具ではなく「チームの一員」

AIに「開発の実行」を任せ、人間は「意思決定と最終確認」に集中する。この明確な役割分担が、圧倒的な開発スピードを生み出す。

MASSIVE LINKSとしては、本研修で得た知見を社内開発プロセスにも段階的に取り入れていく予定です。AIを実装の主体として位置づけ、人間は仕様策定と判断に集中するという変化は、当社の開発生産性とアウトプットの品質を一段階引き上げる可能性を秘めています。

遠路はるばる韓国までお越しくださり、研修内容の設計と当日の進行にご尽力いただいたKAGUYA株式会社の皆様に、心より感謝申し上げます。両社がパートナーとして培ったこの2日間の対話を、これからの共同開発で大きく育てていきたいと考えています。

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